過日、YさんCさんご夫妻が当工房で結婚指輪を手作りされました。
お二人のお話を伺って、人と人との出会いの不思議、大切さを感じ
ましたので紹介させて頂きます。
Yさんは東京、Cさんは京都の方です。生まれも育った場所も
違い、そのままだったら出会うこともなかったであろうお二人が
どこでどのようにして出会われたのか?

知り合う前のこと、当時お二人は別々にバックパッカーとして南米、
ヨーロッパ、中東、アジアを旅しておられたそうです。
そのお二人の旅のルートが、インドのガンジス川のある川岸で交
わったのでした。その日、その時刻にその場所に行かなければこの
出会いはなかったのです。

そのお二人が制作されたリングが下の写真。
リングに刻まれた斜めのラインはガンジス川を表しています。

こんなお話しを伺うと、人と人との出会いの不思議さを感じずには
いられません。これをご縁とでもいうのでしょうか。運命の赤い糸
と呼ぶ人もあるかも知れません。

日々、私たちはいろんな人と出会っていますが、その全ての人々と
深い係わりをもつわけではありません。
しかし、ある時、ある人とはその後の人生が変わるような係わりを
持つことになるのです。本当に不思議です。

わが身を振り返ってみても、20年間のサラリーマン生活を辞め、全
くのゼロからこの世界に飛び込み、二人で作るマリッジリングを中
心にここ何年かでやっと仕事が軌道に乗ってきたのも、ある二組の
ご夫婦との出会いがキッカケでした。
自分の仕事の歩みを顧みても、人と人との出会いの大切さを改めて
感じずにはいられません。

海外でのお仕事が多いYさんから最初に頂いたご予約の電話は、
出張先のスリランカからでした。

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