最初は、ドブレ640WDに交換するつもりだった。

 

何年か前、親しくして頂いている里山ロッジもっく(当時は喫茶店)でドブレ760CBが焚かれているのを見て、ガラスがクリアでまるで生の焚火が燃えているような様子を見てから、次はドブレかなーと考えていた。

 

 

1.これまでの薪ストーブ

 

ウチでは2000年秋から昨年2022年の春まで、ウォーターフォード社のアッシリングという機種を22シーズン使っていたが、部品の一部が破損、メーカーもなくなりどうやらパーツも入手不可。

使って使えないこともないが、22年も使ったので違う薪ストーブも焚いてみたいなー、ということで新しい機種への変更を思い立ったのでありました。

 

また、アッシリングもそれなりに暖かかったが、厳冬期には薪が燃えている割に外に出る熱量に物足りなさを感じていた。

フロントドアを開けるとムチャクチャ熱いのだが、ドアを閉めると急に熱量が下がってしまう様に感じていた。

薪ストーブを変えるのに最も重要視したのは、今のストーブよりは暖かい事!

 

昨年2022年1月、もっくで話をしていた時にマスターが、

「もしストーブを換えるなら、今度は鋼板ストーブにするなー。」

と一言。

 

鋼板?

 

2.鋳物と鋼板

ご存知の方はご存知ですが、詳しくない方のために少しだけ説明を。

 

薪ストーブの材質には、大きく分けて鋳物と鋼板があります。

それぞれ一般的に言われている特徴があって、簡単にまとめると

 

鋳物製 : 温まるのに時間がかかるが、蓄熱性が高く冷めにくい。デザイン性に富む。

 

鋼板製 : 短時間で温まるが、冷めるのも早い。直線的なデザインが多い。気密性、耐久性は高い。

 

これまで、鋼板製の薪ストーブの存在は知ってはいたが、鋼板という音の響きからなんか薄っぺらい印象と、真っ四角なデザインという先入観から新しいストーブの候補からは完全に除外していた(^^;

 

ところが今回マスターの一言から鋼板製の薪ストーブについて調べてみると、それなりのストーブは鋼板(はがねの板)の厚みも数㎜程度あり、薄っぺらではない。

直線的なデザインが多いが、フロントドアに鋳物を使うなど、曲線も取り入れたデザインもある。

 

そして、何より温まるのが早くパーツが溶接されておるので気密性が高く堅牢。

 

日本では、薪ストーブといえば鋳物製が主流だが、例えばドイツでは鋼板製が90%以上のシェアを誇っているらしい。

 

こんな特徴を見聞きすると、鋼板製も有りかと考えるようになった。

 

3.機種選定

ある意味、一番楽しい時期。

ネットで情報を集めながら、それでもまだドブレ640WDを第一候補に、いざ地元のストーブ屋さんへ。

そこにはドブレ640WDよりひとまわり大きな760WDが展示してあり、ヨツールとクアドラファイア(共に鋳物製)と

もう一台、HETA社のLOGI(鋼板・ソープストーン)が焚かれていた。

下の画像は公式サイトより拝借

 

このLOGIから2m近く離れたところに座ったところすでに熾火の状態だったが、非常に暖かい!

ウチで使っているストーブに比べ、同程度の距離で感じる熱量が圧倒的に多い感じがした。

 

鋼板ストーブって暖かいなぁー(^_^)という印象を得て、ショールームを後に。

 

更に昨年近所にオープンしたイタリアンのお店にWHAM4640というこれまた鋼板製の薪ストーブが設置されているのを知ったので、ストーブ近くの席を予約して訪問。

やっぱり暖かい!

下の画像は公式サイトより拝借

鋼板ストーブってええやん!

 

 

しかし、今までの機種が鋳物製でこれぞ薪ストーブ!という感じのデザインだったので、これら鋼板製の機種のデザインがどうも自分好みではない。

一言で言えばスタイリッシュすぎる。

こればかりは、好みの問題なので仕方がない(^_^;

 

そこで、ネットを中心に色々と調べた結果、ある機種にたどり着いたのです。

 

それが、ハンターストーブのアスペクト8。イギリスのメーカーです。

 

本体は鋼板製でフロントドアは鋳物製。

 

比較的近い代理店京都府美山町にあるハートカントリーストーブという店に問い合わせると、近々入荷、店頭展示の予定とのこと。

 

ただ商品を見るだけでは物足りないので、燃焼実演は出来ないか聞いてみたところ、そのように準備するとありがたい返事を頂いたので、2022年2月半ばにショールームを訪問。

実際に燃えているところを見て、この機種に決定!

 

4.入れ替え工事

 

アッシリングからアスペクト8への入れ替え工事は2022年10月中旬に実施。

 

煙突は従来のものをそのまま使ったので、工事は半日ほどで終了。

自作の室内断熱二重煙突

「自作にしては完成度が高いですね。」

とストーブ屋さんに褒めてもらって嬉しかった(^^)

 

 

5.使ってみた感想

あくまで、これまで使っていたアッシリングとの比較。

<良い点、使用感>

1.何より暖かい

この点だけでもストーブを変えて良かったと思える。

同じ薪ストーブでもこうも違うものか!と思うほど早く温まるし室内への熱の放出も多い感じ。

 

アッシリング:鋳物、内装は耐火煉瓦

アスペクト8 :鋼板、内装はバーミキュライト

 

このバーミキュライトは熱を反射することにより炉内を高温に保つ効果があるらしい。

そのためか、これまでよりもストーブから離れても熱を感じる。

我が家のネコもストーブの温度が上がるとストーブから離れるくらい(^^)

 

鋼板製は冷めるのが早いと言われるが、火が消えても鋳物製のアッシリングよりも暖かさが長持ちする感じ。

この理由は良く分からないが、熱の放出が多いので室内がよく温まるためか?

また、ストーブ重量もアッシリングが180Kgに対してアスペクト8が150Kgとそこそこの重量もあり、その鋼板が蓄熱しているためかと想像される。

その結果、薪の使用量も少なくて済みそうな印象。

 

暖かいので、これまで使っていた薪ストーブを使った自作床暖房は必要なくなり撤去した。

 

 

2.ガラスが大きく、しかも曇りにくい

 

 

アッシリングはフロントドアのガラスの前に鋳物の格子がついていたが、アスペクトはそれが無いので、大きなガラスを通して炎がそのまま見えるため、焚火をそのまま見ているかの様。

これが求めていた事。

 

また、この大きなガラスが曇りにくい! これは素晴らしい。

 

3.天板でお湯が沸く

これはアッシリングと同じ。

我が家ではこれが重要。ネコ用の湯たんぽや調理、コーヒー用などにお湯が沸くのは非常に便利。

 

4.掃除が楽そう(これはシーズンオフにならないとはっきりは分からない)

 

アッシリングはクソ重たいトッププレートを外して掃除する必要があったが、アスペクト8は簡単に取り外せる軽いパーツのみ。

 

 

<短所>

アッシリングに比べてここがイマイチかなと思う点

 

1.サイドドアが無い。

このため炎が燃えている時にフロントドアを開けると煙や灰が室内に出る。

このストーブの大きなドアにウチの煙突のドラフトが追い付いていないのかも知れない。

アッシリングはサイドドアから薪の投入が出来、煙が室内に出ることは無かった。

 

鋼板製はフロントドア1枚のものがほとんどなのでこれはこの機種に限ったことではないと思われ仕方がない。

薪が熾火になってからドアを開ければ大きな問題ない。

 

2.熾火が少ない時の再着火が難しい。

炉床が全面バーミキュライトで下からエアーを入れることが出来ないため、熾火が少ない時は再着火しにくい。

 

3.アンダイアンがない

背の低いログガードがあるが、薪が燃えて手前側ガラス面に崩れることがある。

薪をあまり高く積まなければ回避できる。

 

4.バーミキュライトの耐久性

これは消耗品扱い。

形状が板状なので純正品の代わりに他社の安いものを買って切断して自作できる可能性もある。

 

まあ、こんな感じか。

いくつかの短所はあるが、以前の機種に比べて圧倒的に暖かいので十分に満足している。

 

また、アッシリングの様に長く使っていきたい。

 

代表プロフィール

春日井 利光
春日井 利光
むちゃくちゃ忙しい宝飾店の工房で10年の修行の後、独立。
ある二組のご夫婦との出会いをキッカケに、二人で作るマリッジリング(結婚指輪)のプログラムを始める。 お二人の大切な思い出と共に残る結婚指輪の手作りを全面的にサポートしています。
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