我が工房南十字星のメインの仕事は手作り結婚指輪ですが、それ以外にもお客様のご希望があれば全力でお応えすべく、色々とやっています。

 

今日はそんな中から、ある方が手作りされたピンキーリングのご紹介です。

 

今回お話しを頂いたのは、福知山市のIさん。

不要となったリングのダイヤを使って新たなピンキーリングを作りたいとのご希望でした。

いわゆるリフォームです。

 

まずは、完成写真をどうぞ!

 

 

細いトップ部分に小さなダイヤが3つ留まり、ダイヤの様な形からやや太くなったリングの腕の部分にミル打ちされたデザインの綺麗なリングです。

素材はイエローゴールド。

 

ロストワックスの方法を使って、私がサポートしながらIさんにワックスを削ってこのリングの形を制作して頂きました。

 

 

デザインの打ち合わせの際にIさんから、是非ミル打ちを自分でやってみたいとのご希望を頂きました。

通常は、ワックスから後の工程は全て私が担当しています。

 

ミル打ちは細かく、根気のいる作業ですので初めての方がされるの無理なんじゃないかなー?と思いましたが、Iさんの強いご希望もあり、一度練習をしてみて、出来るようだったら記念に一部分だけでもやってもらえればエエかなーと考えていました。

 

後工程が進んでミル打ちの準備が整ったある日、Iさんに再度ご来店頂き少し練習をした後いよいよミル打ち作業を開始!

 

 

顕微鏡を見ながらの細かい作業です。

私:「キツくなったら交代しますよ(^^)」

Iさん:「まだ大丈夫です! 楽しい!(^^)」

こんなやり取りを何度か繰り返しながら、とうとうほとんどのミルをご自身で打たれました!

これには正直びっくり。よく頑張られました!

 

この後、仕上げ磨き、完成写真撮影をして出来上がったリングをお持ち帰り頂きました。

 

 

後日、偶然お会いした際、「とても気に入ってます(^^)」

と喜んでおられ、私も嬉しく思いました。

その時にお願いをして、この指に着けられた写真を送って頂きました。

 

ワックス制作だけでなく、ミル打ち作業もされて自分で手作りしたという手ごたえも大いに感じて頂けたのではないでしょうか。

お受けして良かった!と思えた瞬間でした。

代表プロフィール

春日井 利光
春日井 利光
むちゃくちゃ忙しい宝飾店の工房で10年の修行の後、独立。
ある二組のご夫婦との出会いをキッカケに、二人で作るマリッジリング(結婚指輪)のプログラムを始める。 お二人の大切な思い出と共に残る結婚指輪の手作りを全面的にサポートしています。
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