お互いの「結婚指輪(マリッジリング)」を手作りで贈り合える夢の指輪。来店2回(遠方1回)、記念になる写真撮影・動画サービス付きで、2人だけの物語が詰まった結婚指輪つくりをサポートします。

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はじめまして、工房南十字星の春日井 利光(かすがい としみつ)です。

この工房南十字星は、20年間会社勤めをしたまじめな(?)サラリーマンから『丹精込めて自分の手で物を作る仕事がしたい』と、宝飾学院・宝飾店での修行を経て、開設しました。

勤務時代(ベルギー出張時)

宝飾店 三扇ジュエリーの工房にて

名前春日井 利光(かすがい としみつ)
出身岐阜県
略歴1983年 大学卒業と共に京都府福知山市にある化学メーカーに就職
2002年春 休日に、大阪にある宝飾学院に通い始める
2002年秋 宝飾店三扇ジュエリーに出入りするようになる
2003年 3月に会社を退職
2004年1月 職人として三扇ジュエリーで仕事を始める
2005年6月 工房 南十字星を開設
趣味天体観望、バードウォッチング、クラシックギター(フラメンコが大好き、でも難しくて弾けません。パコ・デルシアのFanです)

1.斧職人へのあこがれ

20年間会社勤めをしたまじめな(?)サラリーマンが、なぜこうなったのか、これからお話しさせていただきます。

2000年の冬から、我が家では暖房に薪ストーブを使い始めました。
燃料となる薪を作らなければなりませんので、1999年からせっせと薪割りをしていました。初めはホームセンターで買った薪割り斧を使っていたのですが、直径が30cmを超えるような太い木などでは、斧がはじいて、割れないものが出てきました。

そこで、参加していた薪ストーブのメーリングリストで良いと評判になっていたスウェーデンのグレンスフォッシュ・ブルークスという会社の斧を手に入れたのです。
その斧には、斧の本という小さな冊子が付いており、その内容を読んで私は人生の舵を大きくきる事となったのです。

その冊子によれば、この会社は従業員20数名のちょっと大きな鍛冶屋さんといった感じの会社です。冊子からその一部を引用しますと・・・

  • グレンスフォッシュ・ブルークスの目標の一つは耐久性に富んだ高品質の製品を生産することです。
  • 斧に職人の腕が反映する。斧それぞれの陰に一人の専門職人あり。
  • グレンスフォッシュ・ブルークスの斧は1本1本時間をかけて作られます。職人たちは各々、1本の斧を始めから終わりまで責任を持って作ります。(中略) 作成した斧が自ら満足のいくものであれば、斧頭部分に入った社印の横に自らのイニシャルを刻みます。

そして従業員の集合写真と共に名前が入ったページがあり、私が手に入れた斧にある刻印を見れば、《アァ、この人がこの斧を作った職人かー!(感動)》と分るのです。
割れなかった太い木も、この斧で見事、割ることが出来ました!

この斧と、冊子を手にして、この斧の陰にこれを作った職人の存在を感じ《本当に良い物を手に入れた!》という満足感を味わったのです。
そして《あぁ、こんな物作りの仕事ええなぁー》と職人への強い憧れを感じたのでした。

2.会社を退職

2001年4月、当時勤めていた会社が、グループ4社と合併するという変化が起こりました。それに伴い、仕事の内容も大きく変わり、だんだんと違和感を覚えるようになりました。
その頃、定年退職する人がとてもうらやましく思え、《あぁ、早く定年退職したい!?》などと、人生を消化ゲームのように考る様になっていたのです。

会社にそのまま残れば収入はある程度安定しているでしょう。
しかし、一度きりの人生、これでいいのだろうか? こんな状態でこのままこの仕事を続けていけるのだろうか?
こんな疑問が心の中でどんどん大きくなり、それと共に、斧職人の実直な仕事ぶりへの憧れが再び心の中によみがえり、丹精込めて自分の手で物を作る仕事がしたいと本気で考えるようになっていったのです。

その頃新聞で、数学者で大道芸人でもあるピーター・フランクルさんの記事を読み、その中にあった《自分の人生の主役は自分》という言葉が大きく私の心に響きました。何処でどう生きるかは自分が決めれば良いのです。

その後、自分なりに準備をして(この後に書いてます)、2003年3月、ついに会社を退職することとなりました。 私の退職により、会社の皆さんには大なり小なりご迷惑をお掛けしたと思います。特に課員の皆さんには途中で投げ出してしまって本当に申し訳なく思っています。それにも拘らず、温く送り出してもらい、本当に感謝しています。《皆さん、本当にありがとうございました!》

途中で会社を退職するという場合、家族の理解がとても大切です。ウチの場合、嫁さんはこころよく賛成してくれましたが、一言「会社を辞めたこと、後悔だけはせんといてな。」と言われました。だから後ろは振り返れません。ただ前を向いて行くだけです。

3.彫金(ちょうきん)に触れる

さて、物を作る仕事といっても何を作るかが問題です。たまたま、近くに住む嫁さんのいとこの旦那が以前、彫金の仕事をしていたので話を聞きに行きました。
今でも、時々人に頼まれてアクセサリーを作っているので、道具も揃っているし、実際の作業も見せてもらえました。かなり細かい仕事でしたが、自分に合っているように思えました。

まぁ、とにかく自分で実際にやって見る必要があると、ネットで検索して、神戸にある彫金教室の一日体験に行き、初めてシルバーのリングを作りました。

シルバーの板を切って、叩いて丸め、バーナーであぶってロー付け、ヤスリで削ったり、磨いたりするうちにナント、ピカピカに光ったリングが出来上がったのです。その面白かったこと!2002年2月23日のことでした。
その後、しっかりと技術を学ぼうと、休日を使って、大阪の彫金学校に通いはじめました。

4.「学校なんて、お遊びや!」

大阪の彫金学校に通って数ヶ月したころ、友だちの勤め先に彫金をやっている人が居り、工房を一度見に来ないかと誘われました。
そこが今の私の修行先である宝飾店三扇ジュエリーです。その時、社長から言われたのが《学校はお遊びや!ウチに来ればプロの彫金を教えてやるヨ》という言葉でした。
そんなこんなで、休日は大阪の学校ではなく、こちらに通うこととなったのです。

ここは、社長と弟の”やっさん”(パグ犬 タローの飼い主)の二人で経営されており、社長も脱サラしてこの仕事を始められたそうです。やっさんも星が好きで私と話が合います。
こうして修行先を決め、2003年3月末に会社を退職。彫金職人になるための勉強(修行)の日々が始まったのです。

学校では銅、シルバーを使っての実技でしたが、ここでは、いきなり金、プラチナに触らせてもらえました。(ド素人が、いきなりこんな高価なもん触ってええんかいナ!?)

この業界は、分業の世界で、この工房では主に、キャスト(鋳造)で上がってきたリングやペンダント(金やプラチナで出来ています!)を、磨いて、ダイヤなどの石を留め、仕上げ磨きで製品にするという仕事をしており、その中で私は主に磨きを担当しています。
一言で磨きと言っても、商品の形は様々だし、商品価値を大きく左右するだけに高い技術が求められます。
プロの磨いたプラチナは、それはもうため息が出るほどきれいです!

学校(私の通っていたコース)では、一つの作業は一度きり。繰り返しはありませんでした。
ところが、ここでは注文が来れば同じものを10個でも20個でも作ります。同じ物を作る作業を繰り返し繰り返し行います。
それによって、最初は出来なかったこと(ホント、磨きなど最初は全然うまく出来なくて、嫁さんにボヤいてばかりいました)が、やがて出来るようになり、それが、より早く、より良く出来上がるようになるのです。そうなるまで時間はかかります。

でも、始めて1年もたった頃には、最も厳しいお客さん(ある有名ブランド:規格がムチャクチャ厳しいんです)向けの商品も仕上げでOKがもらえるようになりました。
社長からは、《とにかく自分でやってみて失敗せなアカン。ワシらもよう失敗したヨ。失敗するとこうすればエエ、こうしたらアカンと、色々覚えられる》と、よく教えられます。

こういった修行の場所が与えられた事を本当に感謝しています。
これからまだまだ修行を続け、私の作ったものを手にした方に、満足していただける様、腕を磨いて、とにかくちゃんとした品質の商品を作って行きたいと思っています。

5.私のやりたい事

私の修行先では、店頭価格でウン十万円から時には100万円を超えるような高価な指輪やペンダントを作っています。
それらは素晴らしい商品なのですが、どんな方がそれを買って身に着けられるのか我々にはわかりません。
そして、買われた方も、その商品がどんな人間によって作られたのかも分りません。

私は、自分が薪割り斧を手にして、その斧の作り手が分り、その職人の実直な仕事ぶりに感銘を受け、そんな商品を手にしたことによる満足感を味わったように、私の作った商品を手にした方が、その商品の陰にこんな小さな物語があることを知って頂き、出来ればその商品を通して満足感を味わっていただきたい、そんなモノづくりをしていきたいと思っています。

人それぞれ、人生には場面場面でいろんな物語があると思います。装飾品の場合、大切な人へのプレゼントや、自分へのご褒美、記念日のお祝いなど、人生の物語に直接関係することが多いのではないかと思います。
お客様の人生の物語の1ページに私の作ったものが関わっていけたらという思いで仕事をしています。
⇒2008年3月より、二人で手作りマリッジリングという形で実現しつつあります。

 

ここに至るまでのいきさつは、カテゴリーの☆指輪職人への道☆に記載しました。

 

また、私と同じように、モノづくりに興味がある方に、その楽しさを感じていただける機会も提供していきたいと考えています。
⇒2007年4月より、シルバーリングの1日体験教室という形で実現しました。

⇒ラジオ局 FMキャッスルによるインタビューの模様

6.製作テーマ

作品を作っていく上で、何かテーマを持ってやって行きたいと考えていました。そのテーマを探していたとき、ベタニヤチャーチの十字架に出会ったのです。
白状しますと、私は受洗していますが、一応とただし書きが付くようなクリスチャンです。そんな私ですが、何故かこの十字架を見た時、あぁ、これをテーマにしたいと強く思ったのです。

また、私は子供の頃から、宇宙や星のことがとても好きで、学生時代は、天文三昧の日々を過ごしました(おかげで5年も大学に通うことになりましたが)。宇宙や星の世界のことを考えると、自分の中では、宇宙と神はつながっていくのです。

そして、これら十字架と星をテーマにすることに決め、その両方を象徴しているものとして、南十字星を工房名としました。 十字架と星がメインテーマですが、大きく自然界にあるものも題材にしていきたいと思っています。

メッセージ

物事は、そのもの自体に加え、その背景が大切だと思います。
「自分たちだけの結婚指輪を自分たちの手で作り上げたい」

工房南十字星では「二人の思い出と気持ちがいっぱい詰まったかけがえのない結婚指輪」をお届けしたいことから、手作り結婚指輪を提供しています。

出来上がった指輪はそれこそ、世界にその1組だけ。
自分たちで作ろうと決められた事、制作のために当工房南十字星までお越し頂いたこと、二人で一緒に指輪の制作をした時間などなど、その指輪に込められた想い二人の思い出と気持ちがいっぱい詰まったかけがえのない結婚指輪作りをお手伝いします。

工房南十字星へのご相談はこちらから
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