1月18日に、京都市にお住まいの平田さんご夫妻がピンキーリングを作るために工房南十字星にお越しくださいました。ご夫妻は3年ほど前に当工房で結婚指輪を手作りしていただき、その時の様子は、”指輪物語”という形でまとめられ結婚式で披露されました。その後手作り指輪への思いが高まってきたとのことで再びご来店下さることとなりました。

デザインは、事前にメールで打ち合わせ。2枚の葉っぱをモチーフにしたデザインのご希望でした。

まず、材料のワックスを糸ノコを使って切り抜きます。これは奥さんの担当。

 

 

切り抜きが終わったワックス。左が指輪になる方です。

 

今度はご主人が、それをキレイなリング状に削ります。その様子を奥さんが写真撮影。


 

形が整ったワックスです。


 

次にワックスペンをいう道具を使って、葉っぱになる部分を作っていきます。


 

大まかな形にワックスを盛っていきます。


 

盛ったワックスをヤスリを使って形を整えていきます。

 

だんだんと葉っぱの形が出来上がってきました(^^)


 

葉脈のスジを入れ、完成イメージを見るため石を仮留めしてみました。石は赤メノウです。


 

お二人での作業はここまでです。お疲れ様でした。2時間ほどの作業を経て指輪のワックスモデルが完成して笑顔のお二人です。


 

この後は私の出番です。ゴールド(K18)での鋳造、刻印、研磨、石留めを終え鏡面仕上げ状態の指輪です。

 

仕上げは艶消しのご希望でしたので、最終の艶消し加工を経てケースに収めた完成品です。この完成品はご希望に従い、宅急便で発送いたしました。


 

そして、お手元に届き無事奥さんの小指に着けられた指輪の写真が送られて来ました。お二人で一緒に手作りされた記憶と共にこれから先、大切にお使い頂けることと思います。平田さん、ありがとうございました(^^)


 

この様に、工房南十字星ではお二人でゆっくりと結婚指輪などの手作り作業を楽しんで頂けます。出来上がった指輪は宝飾店などに並んでいる既製品とは違い、世界に一つだけ、お二人だけの思い出が詰まった指輪が出来上がります。この素敵な体験を是非多くの皆さんに味わって頂きたいと思っています。

 

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