「結婚指輪を自分たちで作りたいんですけど。プラチナで!」

2008年の正月明けに、ある女性からかかってきたこの1本の電話が全ての始まりでした。

 


それを遡ること5年前の2003年3月に20年間勤めていた会社を退職し、彫金職人を目指して脱サラ!

 

縁あって地元の宝飾店である三扇ジュエリーに弟子入りし、修行を始めたところまでは、サイト内の”はじめての方へ”に書きましたが、ほぼゼロから始めた新しい仕事。すぐにそんなにうまく行くはずがありません。
色々と苦労しました。

 

その後約5年に及ぶ試行錯誤の末にようやく、”2人で手作り結婚指輪”というものを始め、そこへのお客さんが少しずつですが増えて、脱サラをして始めたこの仕事がなんとか形となっていったのです。

 

 

そこで、どのようにしてこの”2人で手作り結婚指輪”を始めることになったのか、そこにたどり着くまでの試行錯誤を中心に何回かに分けて記事を書いていこうと思います。

 

 

新しい仕事や、事業を始めようとする時は、普通はその業界の市場調査をしたり、事業計画を立てたりとかをすると思うのですが、そんなことは何一つせずに、この業界に飛び込みました。

 

常に心の底にあったのは薪ストーブを使うために手に入れた薪割り斧と、それを作った職人の姿に感銘を受け

『自分も、自分の手でモノを作って、それによって人に喜んでもらいたい!』

という気持ち。

 

そして、
『まあ、10年やれば何とかなるだろう』
という何の根拠もない、楽観的というか安易な思い込みだけでした。

 

その10年というのは、修行先三扇ジュエリーの社長の弟さんであるやっさんから聞いた
「この仕事は10年やって一人前やなぁ」
という言葉が根拠だったように思います。

 

後から考えれば、もし、事前に市場調査などをしてこの業界のことを調べていたら、会社を辞めて転職などは怖くて出来なかったと思うのです。
それ程、この宝飾品製造の業界、特に職人の置かれた環境は厳しいものです。

 

では次回から聞くも涙語るも涙の苦労話をボチボチとはじめましょうか(笑)

 

次回 三扇ジュエリーでの修業の日々

 

代表プロフィール

春日井 利光
春日井 利光
むちゃくちゃ忙しい宝飾店の工房で10年の修行の後、独立。
ある二組のご夫婦との出会いをキッカケに、二人で作るマリッジリング(結婚指輪)のプログラムを始める。 お二人の大切な思い出と共に残る結婚指輪の手作りを全面的にサポートしています。
工房南十字星へのご相談はこちらから
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